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やがて、この町、この星に溢れる億万長者

Jpg 貧乏物語から、突然、億万長者づいて来ました。

私はよく講演で、会場の人たちに話しかけます。
質問したり、なぞなぞを出したり
意見を聞いたりします。

先生や、時に、校長先生にも声をかけます。

さらには、私は、その場で、
手足をよく動かすだけでなく
体ごと縦横無尽にあちこち跳び回ります。

ある日、ある時、
中学生、父母、教師の集まりで
講演の終わりに近づいて来ました。

 「さあ、みなさん、今日は、こんな悪天候の中
  お話を聞きに来てくださって
  ありがとうございました。

  お礼に今日は、皆さんを全員漏れなく
  億万長者にしてからお家に帰しておあげします。」

会場は、どよめきます。あちこちで
笑い声が起こります。

 「ただし、ただとはいきません。なんだ
  億万長者になるのに、お金がかかるのか
  というと、そうではありません。

  一つ、二つ私の質問に
  答えて戴ければいいのです。
  なんだ、そんなことか、お安い御用と
  おお思いでしょう。そう、お安い御用です。」

 「それでは、いいでしょうか。
  そこの赤いジャンバーのお母さん。
  よろしいでしょうか。」

 当てられた人は、キャーとか、わーと、言いながら
 会場は、盛り上がり、私は、次々と当てて、
 何人か質問していきます。

 「それでは、お母さん。この会場に、お子さん
  いらっしゃいますよね。息子さんですか。
  娘さんですか。」

 「あっ、そうですか。息子さんですか。
  かわいいですよね。そうですか、そんなに
  かわいいですか。
  そのかわいい息子さん、是非、1億円
  で売ってくれませんか。」

  ギャーとか、キャーとか笑い声で
  会場は大盛り上がりだ。

 
 「ダメでーすか。本当にダメですか。
  じゃ、5億円なら、いいでしょう。

  あら、お母さん、迷わないで下さい!」

  会場は、どっと笑いに包まれる。
 
 「そうですか、ダメですか。
  迷いは、ありませんか。
  今なら、間に合いますよ。」

  お母さんは、いやでーす!と、
  泣き笑いで答える

 
 今度は、生徒に当てます。

 クラブを聞いて、
 クラブでの今日までの思い出、
 そのクラブの友達との今日までの思い出を
 1億円で売って欲しいという。
 
 生徒は、「いいよ。」と笑って答える。
 あちこちから、笑いと共に
 「売るのかよ!」とかいろんな声が聞こえる。

 「中学生になって、初めて顔を合わせ、
  友達になり、そして、毎日の苦しい練習も、
  雨の日も風の日も共に頑張って来た。

  クラブの友達って、けっこう一生の友達。

  いろんな大会で、勝ったり負けたり
  共に泣いたり笑ったりして
  君は君の中学時代を作ってきた。

  その思い出と、クラブの友達まとめて
  1億円でどうだ。一億円で売ってよ。」

 私は、そう言って中学生を攻め立てる。
 生徒たち一人ひとりは、自分に言われて
 いるような気持ちになって
 クラブ活動の3年間を振り返る。

 クラブ活動を中心に中学時代全体を振り返る。

 「売らないよ。」とかというマジな声も
 あちこちで、聞こえたりする。
 
 そして、突然、私は、今度は、
 お孫さんのいそうなご年配の先生に当てる。

 「一番大切なものは?」
 というと生徒だと言う。

 「それは、無しで」と言うと、お孫さんだと言う。

 やった、図星だ。思った通りだ。今日は行けるぞ、
 と、私は思う。

 「あら、お孫さんいるんですか。何歳ですか。」

 「3歳です。」

 「可愛いですか。」

 「可愛いです。目に入れても、
  口に入れても痛くないです。」

 「そんな、可愛いんだ。じゃー、そのお孫さん、
  どんと3億円からいかがでしょう。
  3億円で売ってくれませんか。」

 「ダメです。十億円でも売りません。
  お金には換えれません。」
  人によっては泣きそうになって言います。

 
  そして、それから、私は、突然、固まる。
  固まって、少しずつ目だけ
  大きく見開いていく。

  会場のみなさんは、静かになる。
  何事かと思う。

  生徒数百人、それに父母、先生。
  みんな一瞬静まり返る。
  体育館の広さに気づく。

  その最高の間合い、瞬間に、私は言う。

  その日、一番の気持ち低音の入った
  いい声で、話し始める。

 「億万長者にしてあげるために、
  
  その前に少し

  質問に答えてもらおうかと思ったら

  ここにいる人は、

  みんな

  既に億万長者だ!

  たとえ財布には2348円しか入ってなくても
  1億円以上、3億、5億、10億円以上のものを、
  
  ここにいる皆さんは

  この人生に、

  この学校の中に、お家の中に、

  この星の上に

  心の中に持っている。

  
  1億円以上、3億、5億、10億円以上の
  のものを持っている人を、
  億万長者と言わずして
  なんと言うのか。

  そういうあなたたちを、なんと、呼ぶべきか。

  あなたたちこそ、億万長者だ。

  状況と、すべてがうまく盛りあがり決まると
  会場は、涙、涙の洪水だ。

  さて、このお話の、結びに
  一つ、コトバをプレゼントします。

  ギリシャのある哲学者は言う。

  「不幸とは幸福に気づかない状態を言う。

   不幸な人間とは、

   幸せに気づかない人間のことである。」と

  ナカムラユウコウの新訳コトバ辞典より

 億万長者:1億円以上のお金を積まれても、
 失いたくない愛するものを持っている人。

ホームページ「ナカムラユウコウの世界」http://www.nakamurayukoh.com/

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コメント

初めまして。
億万長者になる方法。楽しみに続き待っていました。
月並みな言い方ですが、感動しました。中学生に戻ってユウコウさんの講演聞きたかったです!

投稿: samusun | 2009年2月 9日 (月) 00時33分

samusunさん。初めまして。こんにちは。
  
 ありがとうございます。それでは、次に「億万長者になる方法のまとめと考察」の予定ですので、次回も、よろしくお願いします。

投稿: ナカムラ | 2009年2月 9日 (月) 09時59分

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