« 夢喰いライオン | トップページ | あの日の雲、あの日の空。今日の空。 »

「あらしのよるに」のきむらゆういちさんと言う人

あらしのよるに ちいさな絵童話 りとる あらしのよるに ちいさな絵童話 りとる

著者:木村 裕一,あべ 弘士
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

きむらゆういち作の「あらしのよるに」を
読んだことがあるだろうか。

立ち読みした私が言うのも変だが、あれは
立ち読みすべきでない。

なぜかと言えば、泣いちゃうからです。
簡単に言うとオオカミとヤギの友情物語。
児童文学。子供はもちろん、大人のファンも多い。

アニメになったり、話題になったは数年前。
書かれたのは今から十数年前。
大きなウェーブになるのに10年かかるんですね。

「男の隠れ家」という雑誌がある。
その雑誌を私の隠れ家である、ある喫茶店で
読んでいたら、きむらゆういちさんの記事が
3ページにわたって掲載されていた。

あの名作、私は本当に感動して感動して
ヤギの気持ち、オオカミの気持ちを思い
ラストのシーンを思い出すと
車の中でも数日間、胸が切なくなり
涙が滲んできたのを覚えている。
同時に、その物語を書き上げた
きむらゆういちという人物に
羨望、畏怖の思いが湧きあがった。

きむらさんのインタビュー記事によると
「あらしのゆるに」はァミレスで
一晩徹夜で書き上げられたものだと言う。
ウーッ、すごい!

きむらさんのその創作姿勢、創作方法が
一つひとつ全てに非常に共感が持て、
シンパシーを感じるものでした。

私は、とても気持ちよく
ポメラでその小さな文字で3ページに渡る
記事を全て打ち込みました。

キーを打ち込みながら
「そうだよな。そうだよな」と
とても、満ち足りた納得をしながら、
幸せな時間を過ごしました。

創作する人には、非常に参考になることが
散りばめられています。

きむらゆういちインタビュー記事<男の隠れ家>から

P1150551 「ファイルにしている「ヤギとオオカミ」と書かれた紙袋に
 たまった資料を持って、近所のファミレスに行ったんですよね。
 その都度、思いついたときにメモを紙袋に入れておいた。
 それでファミレスの4人がけのテーブルに座って、
 資料を一面に広げて、朝までに一晩で
 書いたのが「あらしのよるに」。

深夜から書き始めたんだけど、書きながら自分でも
ハラハラドキドキしてました。(笑)。
周りから見たら深夜におじさんが一人、
時にニャニャしながら書いていたわけですから、
変わった光景だったんじゃないですか。(笑)

1994年に発表された珠玉の名作「あらしのよるに」の作者、
絵本・童話作家のきむらゆういちさんはこう話す。
「あらしののよるに」は、実はファミレスから生まれた傑作だった。

同作品は、講談社出版文化賞などを受賞し、
イタリアや韓国、台湾などのほかに英語版で翻訳され、
日本ではアニメ映画化されて大きな話題を読んだ。

きむらさんは次々にベストセラー本を出版するだけでなく、
脚本や小説、コミックの原作など幅広く活躍しながら
大学の教壇にも立っている。

「書斎には、どんどん資料が増えてくるから狭くなるでしょう。
 その点、肝心な資料だけ持って、4人がけのテーブルを占領して、
 一斉に広げてゆったり仕事ができるファミレスがいいですね。(笑)」

そもそもきむらさんがファミレスを仕事場として利用するのは、
静かな環境で仕事をするのが苦手だからだ。
周囲がざわざわしている喧噪の中の方が、はかどるという。

「狭いスペースで一人閉じこもって仕事をしていると、
 風通しが悪いというか、圧迫感を覚えるんですよね。
 だから一人でじっくり企画を考えることもないし、
 アイディアを練るために特別な時間を作ることもないです。
 普通に生活している中で、ふと思いついた時に、
 メモを取る程度ですね」

手もとに筆記具なければ傍らにいる人に借りるし、
メモ帳を持っていなければそこにある紙を使う。
例えば、飛行機の機内でメモ帳を所持していなかったときには、
吐しゃ用の紙袋に裏表いっぱいに走り書きをした。

著作500冊を越えるという。途方もない仕事をこなしている
超人的なクリエーターらしからぬユーモラスな一面だ。

「用意周到、綿密なタイプじゃないですね。でもアイディアに
 煮詰まって頭の中が窮したことはない。
 同時並行でいろんな仕事をしているから、
 ふと思いついたらメモを取っています。
 ただ当面の締め切りだけだけでノート1ページ分もあるんです。
 もう、5年10年待ってもらっている企画もある。
 僕が仕事の依頼を断ったことがないからでしょう。(笑)」

きむらさんの説によれば、原稿などの締め切りはつらくて怖いから、
つい先延ばしにしようという意識が働く。
毎回襲ってくる締め切りのストレスをためないために、
1年の連載の原稿を一度に3回分執筆し、編集者に会って
原稿を渡す回数を4回で済ませるという離れ業を披露する。

「最近は何でも仕事につながっていく。
 今僕はシングルファザーで子育て中なので、最近育児のの本を
 頼まれてまとめました。
 だからどこらどこまでが仕事とプライベートなんだか
 分からなくなっている。(笑)
 大学の頃は画家になりたかったけれど、
 絵本の方が売れちゃって油絵から離れちゃった。
 今また油絵描こうかなと思うようになって、
 自宅の地下にアトリエを造ったんです。」

少年時代のきむらさんは根っからマンガ少年だったから、
近所の床屋に日参しては主人から客が読んだマンガ雑誌を
もらい受けた。さらにそれだけでは物足りず、 
近所の貸し本屋でも雑誌を購入した。

「部屋の中は漫画雑誌だらけで寝る場所もないわけ。
 どうしようもなくなって、
 雑誌の上に戸板を並べてその上で寝たんです。(笑)
 昔から漫画一辺倒で、読書推進運動なんて
 やっているわりに本は読みませんね。(笑)
 ただ本でも漫画でも映画でもメディアはなんでもいいけれど、
 主人公の気持ちになっていろいろな
 疑似体験をすることが大切なんです。」

高校までコンプレックスの塊のような日陰者で、
消極的なタイプだったという。
やがて絵を描いたり文章を書いたりする事を通じて
「こんな楽しいことで飯をくえるならば」と作家になる決意をする。

「大学の時にたまたまもらった絵本があって、
 僕の知らない世界に惹かれましてね。
 考えたら絵本にはストリーも絵も色も全て含まれている。
 そういう意味で自分の世界を表現するには
 もってこいだと思ったわけです。」

7カ所の書斎を使い分け膨大な仕事をさばく。
自宅3カ所、大学3カ所、とアトリエ。

大学時代から抱いていた初心を貫徹させ、
贅沢な夢の実現を果たしたかと思われてもなお「まだ夢の入り口」
に過ぎないと恬淡と話すきむらさん。

今後は映画製作、大人のための作詞など夢の領域は拡大する一方だ。

「僕はその道一筋というのが嫌なんですよ。延々と同じ仕事をやって
 いる人は偉いと思うけど、僕にはまねできない。いろんなことに
 挑戦している人が好きですね。」

「おそるべき60代の才人」きむらさんの仕事から目が離せない。

|

« 夢喰いライオン | トップページ | あの日の雲、あの日の空。今日の空。 »

創作」カテゴリの記事

コメント

7月に入り、ナカムラさんが毎日このブログを更新してくださって半年になりますねshine


ご家族・ワンちゃん・お友達・教え子の方々への
愛情いっぱいの文、人のみならず、物・作品だったり、
場所・風景など、すべてに感じます(* ̄ー ̄*)

そして、より深みのある人生を送るために・・・
いつもナカムラさんのコトバの中にヒントをいただいていますhappy01
これからも、楽しみに拝見させていただきます(゚▽゚*)


あらしのよるに  読んでみますbook

投稿: クリリン | 2009年7月 3日 (金) 18時47分

クリリンさん

ご丁寧な、こころのこもった激励の
お言葉、ありがとうございます。

半年、良く頑張りましたと、
表彰状を貰ったようで嬉しいです。

そうですね。まる6ヶ月。
約180の文、情報を誕生させることが
出来ました。

文章は、ポメラやパソコンに打っていても
アップするのにタイムラグができて
何日かまとめてのアップに
なることもありました。

どたばたなんとかと言う感じで
スマートではありませんでしたが
それでも、なんとか月日分の数の
文章を載せることが出来たのは
こうやってクリリンさんを初め
多くの方が見てくださっているという
ブログという場だからこそ出来たのだ
と思います。

これからも、自分の感動した事を
気まま勝手に書き、描き
発信していきます。

これからも、よろしく!happy01


投稿: ナカムラ | 2009年7月 3日 (金) 23時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99059/30389137

この記事へのトラックバック一覧です: 「あらしのよるに」のきむらゆういちさんと言う人:

« 夢喰いライオン | トップページ | あの日の雲、あの日の空。今日の空。 »