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自分の世界の広げ方:自分の売り込み方「作品ファイル」

A_2作品ファイルを作って、
自ら出版社やデレクターを
回ると言うのは、イラストや
絵の仕事をしたい人は、
人生を20年、30年、あるいは
50年分、ロスを失くする
ことを意味します。

全国を市場とした雑誌や
本の出版社は、ほとんどが
東京にあるわけです。

たとえ、絵が非常に、うまくて魅力的でも
例えば東北、九州や四国に住んでいて
黙っていて中央の出版社の編集長や
デレクターから話が来ると言うのは
本当に有名になり、ものすごい目立つ
活躍をし、そういう人たちが目にする
ほどの活躍がなければ、
仕事の依頼が来るという言うのは
ありえないわけです。

ものすごい絵がうまいと言っても
一生、そういう話が来ない
可能性のほうが高い。

すべての業種において、存在を知らせることがまずは営業,PRの基本。

「自分から作品ファイルを作り、売り込む」
ここに、仕事が来る、仕事を取るということに
おいては、ものすごい効率があるわけです。

その作品が気に入られる、使われる使われないは
わかりません。しかし、見てもらうことなしに
仕事は絶対来ないのです。

「下手な鉄砲、数、打ちゃ当たる。」
ではないですが、相性が合う、必要としている絵と
タイミングが合うなどの要素において
仕事の依頼として成就し、イラストレーターとしての
生活がスタートするのです。

たくさん打つことで、その可能性は、高まります。
まっして、下手でなく「上手い鉄砲」なら
より確率は高まるわけです。

東京の予備校時代の教え子で、絵が好きな女の子がいて
私が、銀座、青山で個展をしている先生ということで
何かと親しく感じてもらい、その後も年賀状や、
暑中お見舞いなど、やり取りしていました。

今から、3~4年前かな。彼女から電話が来て
ちまちまとたまにイラストの仕事をしてるんだけど
どうして先生は、盛岡(そんな田舎)にいて、
人気雑誌のダ・ヴィンチにイラスト、時にメイン特集のイラストを
そして、大手出版社の本の表紙を描いたりするんですかと、
相談を受けました。

彼女も二十代後半に入っているようで、何とか
きっちりイラストレーターとして
頑張りたかったのでしょう。

「そんなの種も仕掛けもない。
 描きたい出版社に作品ファイルを送れば
 いいだけだよ。」

ぜんぜん、ノウハウでも秘策でも秘密でもありません。

「ダ・ヴィンチでイラスト描きたい、ブルータスで
 イラスト描きたい、講談社で、NHK出版で、新潮社
 でイラストの仕事したいって思っていて、作品を
 見せに行ったり、作品ファイルを送ったことが
 あるの?」

と聞いたら、ないという。なかったら、相当、絵で
有名になるか、奇跡が起きない限り仕事は来ない。
田舎に住んでようが、東京に住んでようが
作品を見せなければどこに住んでいても同じだ。

そこでファイルの作り方を教え、
アプローチの仕方を教えた。

ただ彼女は、凄い!言ったことをすぐやった。

何事も、素直であること、すぐ手をつけ
行動することが大切だ。

「仕事をしたい出版社、してもいい出版社のリスト
を作りなさい。」というと、一週間もしないうち
100件以上、雑誌、書籍を調べ、ネットを使い
リストを作った。

作品ファイルを作るにも
数が数でお金もかかるので、なるべく
ファイルがムダにならないよう、
きちんと見てくれる確率の高いところ
ということで事前に、
「作品フィアルを送るので見て欲しい。」
というメールを送り、キチンとメールを
返してくれた所、了解してくれた所に
絞り込んでファイルを送付した。

メールの文面も全部チェックしてあげた。

絞り込んでも60~70は送ったろう。
これだけ送れば何か起こる。

送ってしばらくして、すぐに
2~3の仕事が来た。

朝日新聞社の「もし首都圏に大地震が来たら・・・」
見たいな本の表紙や中のイラストの仕事。
1200円くらいの全国販売のしっかりした本だ。

それと講談社の青い鳥文庫の表紙、中のイラスト。
さらに、比較的挿画の多い、もちろん表紙も
含めた児童書の仕事という具合だ。

人生は、大事(おおごと)に考えてはいけない。
あたりまえのことを、確実なことを
実行する、行動するかどうかだけだ。
やる、やりきるかどうかだけだ。

吉永賢一さんじゃないが、「かんたん、かんたん」
人生のすべては、カンタンカンタン。

東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法 より

不謹慎なこという、生意気なやつだ、人生なめてる
と思う方もいるかもしれません。

でも、難しい難しい、人生はそんな甘いもんじゃないと
渋い顔して何もしないだけでなく、人にもさせない人生
より、「カンタン、カンタン」と呪えながら
自分のしたいこと、夢に向かって行動する方が
いいと思います。

前にも言ったかもしれませんが、
人生は、やっての後悔より
しない後悔の方が多いと
先哲は言いました。

「あたりまえのこと、確実なこと」を
「行動する、やり抜く」ことで、動き出す
 世界と人生を実感、経験して欲しい。

ファイルの作り方

1.サイズはA4にすること。
  それより、小さくても大きくてもダメ。
  別置きになって埋もれる可能性あり。

2.背表紙のある厚みのクリヤーファイルなどの
  冊子形式にし、背表紙に情報を入れる。
  a)名前
  b)イラストの絵の世界が解るもの
    ・いくつかの自分の世界のイラストの縮小版
    ・コトバで絵の世界がわかるキーワード・説明

3.内容は、盛りだくさんにせず、自分のアピールしたい
  世界をすっきりアピール。

  なんでもやるけど、これなら彼がいる、彼女がいる
  という世界でなくできれば、自分のやりたい表現の
  世界でオリジナリティーのあるもの、得意なもの
  描いていて楽しい世界に的を絞ってアピールする。

  編集としては

  a)自信のイラスト作品
  b)これまでの仕事<まだ、ない人はいい>
  c)プロフィール・連絡先

  デレクターさんたちが資料としても使いやすいよう
  見やすく、コピーや出力も綺麗に仕上げるよう
  心を砕いてください。

イラストレーターさんは、絵描きさんと違って
自分に対してのマネジメント能力が必要です。

キチンとお話を聞き、ポイントを抑え
自分の話すのも要点を押さえ
キチンと伝えるべきことを伝え
聞くべきことをキチンと聞き
作品を渡すまでには、報告・連絡・相談を
適時しながら、何より、納期は死守しなければ
なりません。

しかし、絵描きさんと違って「絵を描いては、売る」
という1対1の関係とその繰り返しでなく、
多くの人の目に触れたり影響、感動を与えたり、
キャラクター的なものであれば展開したり、デザイナー
やデレクター、編集などとの共同、コラボだったりとか
いういろんな楽しさもあります。

そういう、たいへんな所と楽しいところの両方を
知ってイラストレーターが合うのか、作家、絵描きさんが
合うのか自分の性質と、自分の人生のライフビジョンを
見極めましょう。

いずれ、何にせよ、ある願い夢に対して
これをすれば確実に実現できるということを
おおごとに考えすぎず、すぐに行動することが
大切です。

行動しないで、1年や2年、いえいえ
5年、10年、20年などあっという間に
過ぎるのです。

はたまた、一生やらずに不完全燃焼の
湿気った、かび臭い花火だらけの人生に
ならないようにしたいものです。

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コメント

自分売り込むファイルの製作を始めてます
思うことだけでなく行動を起こすことですね
紙に書き出すことも行っています
無駄な事柄が大分減って
暮らしがスマートになりました
今、悩んでることですが
誤字・脱字を多くて
読み直しても大丈夫と思っても
数日後には発見します
冷静な心が足りないのですか?
脳内年齢テストしましたら72歳
これも関係ありますか

投稿: ともぞう | 2009年7月22日 (水) 05時56分

ともぞうさん

行動力は、才能、能力を越えます。
行動あるのみです。

誤字は、同音異義語の薄い問題集を
頭の体操として楽しみながら
一冊やりましょう。だいぶ誤字に
気付くセンスがつきます。

脱字は、あまりにもひどければ
環境、状況、差し支えなければ
音読しましょう。

脳トレなどによる脳内年齢判定は、
やる度に若くなります。

みんな最初は、老人です。

ファイル作り、営業頑張ってください。

投稿: ナカムラ | 2009年7月23日 (木) 00時20分

はじめまして、ゆかと申します。
イラストレーターを目指すものの仕事に繋がらず悩んでいる時に
こちらの記事にたどり着きました。
公募に挑戦しては凹んでを繰り返すうちに、絵を描くのが億劫になり焦りを感じています。
記事を参考に作品集を一から制作し、出版社へ郵送してみようと思います。
コミック系のイラストで、ライトノベルや児童書関係を狙っているのですが、
何かアドバイスを頂けないでしょうか…
出版社へ送るメールのサンプルを教えて頂けると嬉しいです。

これでダメならスッパリ諦めるという心持ちで取組みたいと思います。
よろしくお願いします。

投稿: ゆか | 2015年10月 8日 (木) 00時10分

はじめまして。ちなつと申します。
今までグラフィックデザイナーとして仕事をしていましたが、自分がしたいことはイラストレーターだと気づき、今年から活動していますが、なかなか仕事につながらず悩んでいます。そこで、出版社に作品ファイルを送ろうと思い、どのように作ればいいか悩んでいるときにこの記事を見つけました。

「作品ファイルの作り方」はとても参考になりました。ありがとうございます。よければ、2点質問させてください。
●どのくらいの作品点数をファイルしたらいいのか
●どのような文面で出版社にメールしたらよいか

宜しくお願い致します‼

投稿: ちなつ | 2016年8月24日 (水) 21時52分

ちなつさん

初めまして。
デザイナーからイラストレーターへの転身頑張ってください。

1.作品数は最低、20~30あればデレクターさんも
  イメージが湧くのではないでしょうか。

  多いに越したことはないでしょうが、数を欲張って
  自分として完成度の低いと思われるものまで入れませ
ん ように。

2.イラストを描いております○○と申します。
  御社の雑誌○○でイラストの仕事がしたく(御社出版
の書籍で装画の仕事がしたく)作品ファイルをお送り
致します。(お送りしたのですが、よろしいでしょうか?)
どうぞよろしくお願い致します。

  要件のみ手短に、ビジネスライクにすっきりはっきりと
した文面で。
 
  *自分が送りたくても受け付けてない場合もあれに有
るので、無駄にしたくなければ許可をもらいOKの確
認の取れた所のみに送る。

頑張ってください。

投稿: Nakamura | 2016年8月25日 (木) 17時20分

こんにちは。藁をも掴む思いで書き込みを失礼致します。

私は絵描き志望で美大を出て7年目の者です。
一応5つはコンペで受賞していて、雑誌にも作家紹介で少し掲載経験があります。

百貨店や画廊でチマチマと販売していたり、普通の絵描きの道を歩んでもメジャーになるのに時間がかかるので、一気にもっと知ってもらうために、小説や単行本の本の表紙絵やCDジャケットとかに自分の絵を使ってほしいと2,3年前から思っています。

人脈がゼロなので情報はネット検索が手段ですが、元々出来上がっている絵を使ってほしいという内容の情報な得られず、ナカムラさんのブログに書き込みをしました。

効率的にいきたいので、出版社に手当たり次第に電子メールで、自分の高画像な作品をいくつか添付して送付しまくる、それで万一引っかかったら好都合で、それで引っかからなければ、アポを得てから直接ポートフォリオを持って行く、という作戦しか思いつきません。

ブログでおっしゃられるように時間もドンドン過ぎていくので、効果的な方法を面識もない私に少しでもご教授して頂けたら有り難いです。お忙しい中すみません。もしご返信頂けましたら幸いです。

投稿: 黒猫 | 2016年8月29日 (月) 12時49分

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