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12月のLove letter

72_3 ボクは、キミに電話を入れる。

「人生を見に行こう!」

白いジープで地上800階
雲の上のレストラン
に向かう。

この世界で一番
見晴らしがいいレストラン。

一枚の大きな絵を見るように
人生を見渡せる。

ーあそこは、少しデッサンが荒いね。
 赤があった方がいい。
 だいぶ、楽しくなると思うよ。
 誰かの絵のようでなく
 もっとオリジナルなモチーフにしよう。
 キミしか描けない絵にしなくちゃね。ー

ーOK。ワタシしか描けない絵をね。-

キミはボクの意見に素直だ。
いや概してキミは、誰に対しても
素直だし、人の話を聴く力と
上手に取り入れる技術がある。

ーどう?ボクの人生は、どうだい?
 何か、気になる所はないかい?-

ーほら、あそこ、少し黄色があっても
 いいんじゃない・・・・と思うー

ーなるほど、ありがとう。
 ボクも・・・と思うー

キミは笑う。

君の笑顔は、この星の
生物進化のひとつの成果だ。

地上800階の空には
いろんなものが飛んでいる。

流れ星はひっきりなしに
レストランの窓ガラスという
窓ガラスに見えている。

キミの特技は、秘密だ。

流れ星を見た後
グラスに目をやると
グラスのワインの中に
流れ星のかけらを落とす
ことが出来る。

すると
ワインの原子の中の電子たちが
活性化し説明不能な
分解と結合を起こし
極上の味になる。

ーキミは、人でないものだなー

ボクは、それを問い詰めない。

問い詰めると、多くのおとぎ話が
教えるように
皆、星に帰ってしまうからね。

ボクは知らん振りをしている。
誰にも言わない。

特別不思議なことじゃない。

ボクだって地球人という
宇宙人だ。

青く輝くこの星の
地上800階のレストランで
違う星の宇宙人の二人が
ワインを飲んでいたって
いいんじゃないか。

今日という日は
宇宙にたった一度しかやって来ない
ということは、二人に共通しているんだから。

ーカンパーイ!-

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