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冒険家、雄幸と康次郎。

Shiraishi0221_2今日は、夜は外食。
近所の食堂に入る。
個展最中。
やはり、一日中立っているため
足腰が疲れる。

ゆっくり、ニュースでも見ながら
食事をしたい。

しかし、テレビは、ニュースではない。

世一周を夢見る海洋冒険家・白石康次郎の、
師匠・多田雄幸から受け継いだこころの遺伝子、
「自然に遊ばせてもらう」だった。

Shiraishi03161_2 師匠の名前が自分と同じなのは気になる。

白石康次郎の夢は風だけを頼りにヨットで
地球を一周すること。
一歩間違えれば死を意味する危険なことに挑戦。

彼は、6歳の時に母を交通事故で亡くした。
そういう時に寂しさが和らぐならばと
父が海へ連れて行ってくれた。
海を見つめながら、彼は
水平線の向こうへの憧れを強くする。

高三の時に師匠となる多田雄幸氏に直接電話をする。
弟子入りを願うと快諾してくれた。

師匠は初心者の白石さんに舵をにぎらせる。
嵐の悪天候の中でも師匠が
ヨットを楽しむ姿勢は変わず、
悠然としていた。

反対に白石さんは寒いし手は思うように動かない、
もう辛くて仕方なかった。
同じ状況に居るのにこうも違うのかと思った。
其の時、師匠は云う

「自分は自然に遊ばせてもらっているだけだ」と。

後日、師匠亡きあとに世界一周に
二回挑むが敗れた時にも
白石さんの情熱に応えて集まった
支援者の大工さんに云われた言葉を通して、
師匠の言葉が蘇る。

自分はヨットを酷使していた。
自然をねじ伏せようとしていた。
それが失敗の原因だったのだと気が付いた。

3回目の世界一周ヨット大会には、
悪天候でもヨットを信じ、
自然に身を委ね受止めて行った。
ヨットが横転した時に、船室に入り
帆が海に沈んだままでも船の浮力を信じて2分・・・
と待った結果、船は起き上がった。

其の時師匠の云う「自然と遊ぶ精神」が
ようやっと噛みしめることができた。
176日、26歳10か月の世界一周が終了した。

自分というヨット。自分の体というヨット。
このヨットの操縦にも
「自然と遊ばせる」という境地が
必要かもしれない。
それは、意志だけでも成り行き任せでもない
体得したい非常に高度な舵さばきだ。

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コメント

先日はいろいろとありがとうございました。
とっても楽しい時間を過ごすことができました。

「ある3人」も冒険家も。。。どちらもステキなお話ですね~
白石さんにとってヨットは大事な大事な仲間。。。
どんな状況のときでも「♪ 信じることは疑うよりも
全然いいね~」グリーンも歌っています。
まずは自分を信じて。。。堂々と歩いていきたいですね。

投稿: ビバ | 2010年5月21日 (金) 10時28分

ビバさんへ

こちらこそ、遠路はるばるおこし戴き、
ありがとうございました。
心の篭ったステキな作品、お土産
ありがとうございました。

私も展示会最中でなければ
イーハトーボの山だ、海だと
ご案内したかったのですが
何かと盛岡は、ご縁があるよう
次回は是非に、よろしく!

また、会いましょう!

投稿: nakamura | 2010年5月22日 (土) 17時36分

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