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幸福の才能

Imagedddd_2今日は珍しく
ワインを飲んでキーを打つ。

パリの夕暮れ時
セーヌ川河畔のカフェに
飛ぶ。

時は第二次世界大戦後か?
パリの街は
破壊から蘇生の活気に満ち
溢れている。

目の前に
美しい女性がいる。

彼女は
凛々しい、厳しい眼差しだったが
私と目が合うと微笑んだ。

ためらわず私は話しかけた。

私が自分の名をいうと、
彼女はすかさず自分の名前を言った。

「私はシモーヌ・ド・ボーヴォワール」

彼女は雄弁だ。
職業は、哲学だという。
私たちは話しこんだ。

一息ついて時計を見たら
4時間ほど経っていた。

彼女は言った。

「私は、一生のうちで自分ほど
 幸福に対する才能に恵まれた人間に
 会ったことはないし、また、私ほど
 頑強にしゃにむに幸福に向って
 突進していった人間を知らない」

気持ちのいい、傲慢さと過剰な自信。
人を爽快に、あるいは楽しくさせるほどの
芸術的自信、このレベルに至りたい。

彼女は魅力的で、ステキだ。

彼女は大いに語る。

「もし、人が栄光を私に差し出して
 くれたとしても、それが
 幸福に対する喪であったなら
 栄光を拒否しただろう。」

カッコイイ!
私は、打ち震えていたが
冷静に語り返す。

「そうですね。
 我々凡人は、得てして栄光の
 きらめきに心奪われ、浮かれ、
 幸福を犠牲にした人生に
 引き込まれ飲み込まれ
 栄光のために幸福を犠牲にする狂人に
 なってしまうことがある。
 気をつけたいものです。」

その時、突然、背中の方、後ろから声がする。

「『栄光』か?富や名声や権威や権力を
 意味するのですね。」

私はビックリした。どちら様ですか?

「私はサルトルと申します。
 妻を戻してもらっていいですか?」

ご主人か・・・・・

彼女は、彼に微笑むと席を立ち
最後に一言

「人は女に生まれるのではない。
 女になるのである。」

そういうと彼女は私にウィンクをして
ご主人と腕を組んでカフェを出た。

ピンク文字は「哲学は女を変える ボーヴォワールと考える
 -幸福への才能を発揮するための38のポイント」
(はまの出版)より

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