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「14文字のラブレター」の私的解析 人類史に刻まれる熱いラブレター その2

Img3210727540001 「生きて帰って来てください。」
とか
「絶対、死なないで。待ってます。」
とかのメールでなく

「日本の救世主になってください」
というメールが、佐藤総隊長の
心に一切の迷いも、一点の曇りも
無くしたのだろう。

それ故、さらに能力100%全開
120%、150%いや200%に
したのかも知れない。

そういう意味で彼の、史上最大の危機の
見事な指揮は、奥様のメールが
為したものといっていい。

14文字のラブレターが日本を救った。

生きて帰って来て欲しいのは当たり前
生きて帰りたいのは当たり前
その当たり前のことを超えて
その当たり前のことは言葉にせず
生きて帰ってくること以上の行為を
共通の価値観として二人は
共有していたということだ。

「日本の救世主になってください」
このメールに書かれなかった文章が見える。

命をかけているのは解っています。
 あなたが心に決めていることは
 解っています。 
 その運命を、受け入れましょう。
 その運命を、あなたの使命として受け入れましょう。
 最悪の事態、あなたが命を失うことになって
 私の人生から突然、あなたを失うことになって
 もう二度と一緒に笑うことも、泣くことも
 私を褒めてくださることも、叱ってくださることもない
 その悲しみを、つらさを、せつなさ、苦しさを
 受け入れることを私の使命としましょう。

 あなたが、幸運にも命を留めても
 放射能や熱により、
 大好きなあなたの凛々しくも
 やさしい慣れ親しんだその顔が、
 相形を留めなくても
 脳をやられて、あなたが、あなたを、
 私を、私たちを解らなくなっても
 手や足や、体のどこかがやられて
 一生不具の身になられても
 私が、一生面倒見ます。
 あなたの死に水は私が取ります。
 それこそ私のこの人生の誉れ。

 あなたは、今やろうとしていることを
 一点の曇りも迷いもなく遂行してください。

その一点の曇りも迷いもない心の状態だけが
命を救う1パーセント可能性を高めるかもしれない
と、彼女は微かな望み願いと祈り
を込めて計算し、思っていたかもしれない。
それくらい思ってもいいじゃないか。
どうぞ頑張って死んでくださいなんて
思っていないのだから。

「日本の救世主になってください」

このメールの後に、いやこのメール自体に
文字に打たれずとも込められていたことは
まだまだたくさんあるだろう。

ー子どもたちのこと
 家のこと
 あなたのお父さんのこと
 お母さんのこと
 ご兄弟のこと
 そして私のこと
 すべて私がやります、やりきります。

 どうぞ、あなたは何一つ心配せず
 心にお決めになっていることを
 心おきなくおやりください。

 私も、あなたが愛し尊敬する素晴らしい
 ステキな部下の皆さんに及ばずながらも
 その端っこ、一番最後に
 並ばせてください。

 私もあなたの同志です。敬礼!

奥様は、ここにとどめた私の想像を遥かに超えた
比べようもない深く高く芳しい人格の
覚悟があったのだろう。

無名の勇士たちとその家族に
一国民として心から敬意を表し
感謝したい。

私は日本が好きだ。

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