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星の王子様

Untitledbmp 私の友人は、
女の子を好きになると
サン・テグジュペリの
この名作を、贈った。

女の子達は
このやさしい謎めいた物語に
どこか心を奪われ
この本をくれた彼も
どこか謎めいて見えてきて
彼こそ私の王子様かもって
フォールイン・ラブ
されるのだった。

そういう気の利いたこと
というかずるいことをする
男の子は意外とあちこちにいて
さすがのサン・テグジュペリも
まさか、世界中の男の子に
恋の道具に自分の物語が
利用されるとは
思いもしなかっただろう。

事実はいつだって
小説よりも奇なりだ。

「星の王子さま」は
サン・テグジュペリの
最後の著作になったが
その最後のシーンで、
主人公の「ぼく」の最後が、
はっきりとは
描かれていない。

「ぼく」はどうしたのだろう?

まるでそれを予言、
予感していたかのように
作者のサン=テグジュペリ自身も
敵軍の偵察に向かうため飛行機で
基地を飛び立ったまま消息を絶ち
空の中に消え、、二度と戻って
来なかったのである。

彼は郵便飛行機のパイロットであり、
南米やアフリカへの路線を開拓し
建築家でもあり、航空力学の専門家として
ジェット機の開発を目指し、
その特許を所有する天才技術者であり
数学者であり、哲学者であり、
行動する作家であり、
美しい文章家でもあった。
そんな多彩な天才作家を貫くものは
空への憧れ。そして憧れに集約され
憧れに向かって生活と人生を
向かわしめる推進力は
この星に誕生した、やはり
特筆すべき怪物の一人と
言っていいだろう。

「この生には解決策などないんだ。
 あるのはただ、前進してゆく力だけだ。」

                                サン=テグジュペリ

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