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雨の日も、風の日も。ある「ボク」の物語

ボクはね。

みなが気持ちいいと言うそよ風も痛く
誰もが美しいというのに
Img_2986 次々押し寄せる波が恐ろしく
「暑いね」と皆がやり過ごす
夏の暑さを灼熱地獄と感じ
極めつけは、誰も意識さえしない
この生きている時間、
このただ存在している時間が
何より重く退屈で辛くて苦しくて
たまらない。

そんな人間でした。

ましてや大雨
吹雪、荒れ狂う荒波
猛暑、酷暑の夏の日
極寒、厳寒の冬の日
現身にて地獄にあり。

でも、気づいていたんだ。

荒れ狂う大波に
ヤッホーって飛び上がる人がいることを。

荒れ狂う吹雪に子犬のように
小躍りして喜ぶ人。

突き刺すような冷たい北風に
そんな日に敢えて気持ちいいって
散歩に出かける人。

気づいていたんです。
そんな人がいることを。

風から雨から太陽から
逃げたってきりがない。
逃げ切れるものではないと
うすうす気づいていたけど
逃げていた、逃げようとしていた。

でも、ある日
ボクは決めたんだ。

もう逃げるのにも
へとへとだったんだ。

ある日の朝、早朝だった。

そのオレンジ色の雲を突き破って昇る太陽を
見ながら、ボクはもう逃げないと
こぶしを握り締めていたその時、
ボクは自分の体に
異変を感じた。

細胞変化だ。60兆個の細胞が一つ一つが
その中から音を発して体中が熱くなり
異変を感じた。

皮膚の変化。

風も雪も雨も恐れない皮膚だ。

風からも雪からも雨からも逃げない
皮膚だ。

この星のどんな暑さにも、寒さにも
絶えられる皮膚だ。

そして決めたんだ。

この皮膚でいろんなことしよう。
いろんなことをしてあげよう。
自分のために、人のために
いろんなことをしてあげよう。

そう決めたんだ。

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