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30歳の私

30歳の誕生日のことは
よく覚えている。
 
唯一、その日の気分まで鮮明に
覚えている誕生日と言ってもよい。
27歳で東京出て3年。
東京に行けば何かが起こって
私は何かになっていると思っていた。
それが、人生における30歳と
私はなぜか勝手に思い込んでいた。
その30の誕生日。
私は目を覚ましたが、私は何ものでもなかった。
小説家でもなく、画家でもイラストレーターでも
なんらかのクリエーター、有名人でもなかった。
とても寂しい気がした。
なんか自分が信用できないきぶんだった。
 
私はただのサラリーマン。
予備校の社員でしかなかった。
ただ、私は東京の街にいる。
其れだけがなぐさみだ。
でも、30歳の誕生日で
わかったことがある。
 
東京は何もしてくれない。
東京に住んでいようが
自分が原稿用紙を100枚、200枚書き上げ
作品がなければどうしようもない。
1枚、2枚、5枚、10枚と描き上げた絵が
なければならない。
まず作品がなければならない。
 
それを誰かに見せに行く、届ける、応募する
個展をする、自費出版する等のアプローチの仕方は
いろいろあるとしても作品がなければどうしようもない。
それに気づいて、それからさらに3年
合計6年東京にいて頑張るが
予備校の仕事にのめり込みすぎ
いろんなこともわかり、東京もそれなりに味わい
制作中心に仕切り直しで故郷、盛岡に帰ることにした。

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